Buddycomの導入以前、指令から車掌への情報伝達は、乗務員室に設置された指令電話で行い、巡回等で不在の時は留守録に伝達内容を残していたのですが、いち早く乗務員に伝達できるよう、グループ通話を活用して伝達できるようになりました。
また、クルー間、指令との情報共有がしやすくなったほか、他列車の乗務員とも指令を介さず迅速に連携が取れるようになり、これまで以上にお客様対応力が向上しました。
Buddycomには通話内容が時刻を含めて記録され、後から再生でき、車外(指令、前後列車の乗務員等)にも連絡が取れるなど、機能性に優れています。
さらに、幅広い年齢層の乗務員全員に使いやすい操作性を有しており、今では我々の業務に手放せないツールとなっています。
新幹線車内やホームでのお客様対応、車両故障対応が複数重なった時など、乗務員間で迅速に事象の共有ができ、的確に役割分担することで大変スムーズに対応できています。
また、他列車にもすぐに連絡できるため、遺失物や他列車の切符が発見された等で連絡が必要な場合に、当該の列車への連絡が大変迅速に対応できています。
一方、就業前にミーティングエリアでBuddycomの感度の確認を行ったりもしています。
現地の状態がより明確に把握できるよう、映像でのグループ間共有や、会話内容を文字化することで、情報共有の迅速性、確実性が向上されることを期待したいです。
また、グループ通話に参加する関係者を拡大していくことで、さらなる連携力強化を図り、より安全、快適な輸送サービスの提供をしていきたいと思っております。
野上 重和東海旅客鉄道株式会社
新幹線鉄道事業本部 運輸営業部運用課 課長代理
栗田 俊介東海旅客鉄道株式会社
東京第一運輸所 指導運転士